金井産業株式会社

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MASAKOsamashyuzai

柄入れ職人の技
株式会社 マサコー山口木工様

燕三条は刃物の製造が盛んに行われているイメージですが、その刃物を実際に使えるようにするための『柄』を作ることも欠かせない産業の一部です。創業から40年にわたり地場で生産農工具の柄を作り続けてきたマサコー山口木工の代表取締役 山口将門さんに話を伺いました。今回は弊社ハンマーの柄入れの様子を見学させていただきました。

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取材記事

ハンマーの柄入れとは、ハンマーの頭部分と柄をしっかりと固定するための作業です。手にしっかりと握りやすくし、使用時の安定性を向上させます。
一般的に職人の手作業によって行われ、機械化された工程に比べ、手間暇が掛かり職人の技術や経験が求められるので、伝統的な技術を守りながら、 高品質なハンマーを生み出すために欠かせない作業となっています。

各工程を丁寧に説明して頂きました。
先ず、とても印象的だったのは木殺しという作業。木殺しとは柄入れをする前に木の繊維をよくつぶしておくことを木殺しと言うそうです。木材は繊維を切らなければ、強くしなやかなもので、木の復元力によって再び膨らみ、枘穴とがっちりと組みあわせることができるそうです。物騒な言葉に感じるかもしれませんが、実は木材の特性を生かすための知恵に感動しました。

普段、扱っているサイズ感ではないので難易度が高いそうです。 細かい確認作業を繰り返しながら作業を進めていく姿に職人のこだわりを感じます。
ハンマーを手に取り、大切に扱う様子にも感動しました。

職人の勘と経験を頼りに緻密な作業を行います。
職人の技術や情熱が注がれたハンマーは、単なる工具ではなく、芸術品としての価値を持ち、独自の魅力を持っています。

柄入れの際にバリが少し出ているとベスト。バリが少ないと緩んでしまうし、バリが出過ぎていると木が欠けてしまうことがあり、絶妙なバランスを計りながら調整をしている様子です。

柄入れをする前のハンマーは、単なる工具としての機能しか持っていなかったものが、柄入れによって美しく 装飾され、より一層使いやすくなったと感じました。
技術や経験が作り出す独特の風合いや質感も素晴らしく、自分が所有するハンマーが、誰かの手で作られたものであることが、より実感できた瞬間でした。

今回取材させて頂いた企業様

株式会社マサコー山口木工
新潟県三条市下保内264
TEL 0256-38-5662
FAX 0256-38-7629
MAIL  masakoh.woodcraft@gmail.com
OFFICIA SITE  https://www.masakoh.com/